Taishou Yakyuujou: Otome Tatsuno Seishun Nikki [Limited Edition] [Japan Import]

野球を舞台にしたゲームなのだからミニゲームとか育成とか、そういう要素が欲しかったですね〇ボタン連打と、たまにカーソルキー。ＰＳＰの時代に出すようなクオリティではないです。選択肢によって視点（主人公）が変わるのですがそれによって気が付けば新キャラが混じっていたり、原作を読むか、アニメを見ていないと混乱する。キャラゲーというものはそういうものなのかもしれないけれど。シナリオも、練習試合が終わってすぐにＥＤ。オリジナルストーリーを展開とか言いながら、エピローグもなし。マグネット、手ぬぐい、手帳、サントラのついた限定版でも中古で５００円程度で買えるゲームというのは、やはりそれだけの理由があるということですね。

この作品はゲームではありません。電子文庫とでも云うべきものです。絵が付き、声優さんによる台詞入りの本です。選択は主役キャラ交代用フラグです。良い所としてはアニメ版でなく原作版に近い事。原作は基本、小梅視点ですが、色々なキャラの視点から原作1巻を見れます。主役キャラを目立たす為、原作やキャラクター間に物語の整合性はありませんが、原作の裏ではこうなっていたのかと原作を知っている人にはニヤリとさせられます。絵は動きませんが綺麗です。台詞飛ばし機能を使えば、一日か二日でおまけはコンプリートできます。悪い点としてはゲームでもないのに読み込みが多くて長く、読み続けるのにテンポが悪過ぎます。話の整合性の無い部分は目を潰れますが、原作の設定を無視した部分は気になります。あくまでファンディスクですので、ファンでない方はキツイかもしれません。作品として原作は、1巻と２巻で一つの物語なので、1巻分だけのこのゲームは話が中途半端です。明るいはずの小梅が、結構ネガティブに見えますが、原作でも結構ネガティブなのでキャラ設定の変更ではないと思います。